トルコ記者との対談

トルコ共和国の女性ジャーナリスト、Mrs Naime Sert氏との対談です。

彼女は[TURKUVAZ]社の『SABAH』紙の記者であり、同新聞はトルコでは2番目に大きな新聞社です。

Naime Sert 「この度はお目にかかれてうれしいです。タイトなスケジュールでしたので池辺氏にお時間を作っていただけるかどうか心配でした。」

雪子 「私も、このofferをいただいた時は忙しくて時間調整が大変でしたが、私の興味のある通貨であるトルコリラの国の方とは是非にお目にかかってお話ししたかったので、実現して良かったです。」

Naime Sert 「はい。池辺さんはトルコリラに注目なさって、かなりの取引をされていると伺いました。もちろん、他の国の通貨も大きくトレードしていらっしゃることは知っていますが…。」

雪子 「そうですか。どのようにしてお知りになったのでしょう。」

Naime Sert 「Kimono トレーダーとして色々な紙面で拝見しましたし、最近ではweb上でも検索させていただき、今回もこのような機会を得たわけです。」

雪子 「そうですか。これは私からの質問なんですが、今回の世界規模の経済危機には、トルコ国内ではどんな動きがありましたのでしょうか。」

Naime Sert 「トルコの金融政策と紙幣発行はトルコ中央銀行が行っています。2001年2月に大統領と首相が政策をめぐり激しく対立したときには政権崩壊の危惧から株価が暴落する等の危機に見舞われましたが、金融機関への法律強化で現在は安定しています。」

<補足> この経済危機には大量のドル買い圧力にさらされましたが、2000年1月から維持してきたクローリング・ペッグ制を放棄し、2月22日に変動相場制へ移行。 トルコ中央銀行は為替の変動幅が経済に悪影響を及ぼさない限り、原則市場に介入しません。
2001年5月に改正された中央銀行法により、中央銀行の基本的な業務は物価安定の確保となりました。
2005年1月より旧100万トルコリラを新1トルコリラとし、物価や為替相場は落ち着きます。

「ただ、今回の世界同時金融混乱では、大統領声明では大丈夫、心配ないというコメントでしたが、やはり、家電、車の売れ行きの落ち込みはありました。でも、それほど深刻ではありません。」

雪子 「そうですか。国内ではFX取引している方どうなんでしょう。」

Naime Sert 「あまり多くないと思います。相場より例えば、ネックレスやブレスレッド等のアクセサリーそのものを売買しています。金の売買をやっている人は今がピークだと言っていますね。それに、相場ではないんですが、”円”を借りてクレジットを組んでいた人々が一時あまり円高になりすぎて、返済が2~3倍になってしまって困ったということも聞いています。」

雪子 「なるほどね。そういうこともおこりますね。」

Naime Sert 「失礼にならないとよいのですが、どうしても、池辺さんにお会いしたら伺ってみたかったことなのですが、トルコでは考えられないことなのですが主婦の方がトレードをなさっているということが。ご主人からはどうなのですか。奥様がトレードをなさっているということには。」 雪子 「うちは自由です。日本では私のことがきっかけでFX人口が、特に女性が増えたんですよ。」

Naime Sert 「そうですか。私にとっては、というかトルコ人にとっては驚きです。最後に、池辺さんがトルコリラというものに特に興味をおもちになったのはいつ頃からですか?そして、きっかけは何ですか?」

雪子 「そうですね。2007年ころからです。やはり我が国日本との金利差もあります。でも、私が実際にトルコに旅行した時に、トプカピ宮殿にあったものすごい宝石にびっくりして、それ以上に私の興味を引いた未来の象徴とも言える子供たちの生き生きとした目!このことにひかれたのが一番大きな理由です。」

Naime Sert 「まあ、なんて素敵なお話が聞けたんでしょう。うれしいです。とても感激です!(涙)今回は、お時間がなくあまりお話が伺えなかったのでとても残念です。もっともっと伺いたかったです。又是非チャンスがありましたらお願いいたします。」

雪子 「もちろん、またお会いしましょう。」

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