池辺雪子のFX基礎講座2 買いと売りの違い
FX取引には「買い」と「売り」の2種類があります。
私たちが口座に入金するのは日本円なので、「買い」と「売り」は日本円で外貨をどうするのかを基準にして考えると分かりやすいと思います。
例えば、ドル/円で取引をする場合は、手持ちの日本円を売って、米ドルを買うのが「買い」、反対に米ドルを売って日本円を買うのが「売り」ということになります。
ただし、外貨を売るといっても、手元にあるのは日本円なので、どうやって売ればいいのでしょう?
FX業者がシステム上で、外貨を無期限無利息で貸してくれるのです。
1万ドルを借りたら、それを外国為替市場で売って、日本円を買うと考えれば良いのです。1ドル=100円の場合は、100万円を買うことになります。
その後、米ドルを買い戻したくなった時に、手持ちの日本円を売って、1万ドルを買います。そこで借りていた1万ドルを返済するのです。
また、買いをもっていることを「ロング」、売りをもっていることを「ショート」と呼びます。
「ドル円ロング」は米ドルを買う、「ドル円ショート」は米ドルを売るということです。
FX取引では、「買い」または「売り」を行った後は、必ず決済することが前提となります。
例えば、ドル/円を買った場合は、ドル/円を売って決済しますし、ドル/円を売った場合は、ドル/円を買って決済します。
決済するまでの状態を「ポジション」と呼んでいます。買ってもっている場合は、ロングポジション、売ってもっている場合はショートポジションとなります。
ロングポジションは為替レートが上昇することを予想して、ポジション取りをするもので、逆にショートポジションは為替レートが下落することを予想してポジション取りをするものです。
通貨の値段が上がるということは、基準となる通貨の価値が上がることを意味しています。
逆に通貨の値段が下がるということは、その通貨の価値が下がることを意味しています。