池辺雪子のFX基礎講座1 外国為替とは

外国為替とは1

外国為替(がいこくかわせ)または外為(がいため)とは一体何なのでしょうか?

 

日本なら円、アメリカなら米ドル、イギリスならポンドというように、世界の国々はそれぞれの国内で流通する独自の通貨を持っています。

円とドルなど「異なる2国間の通貨を売買(交換)」する行為を「外国為替取引」と呼びます。

そして、異なる通貨を交換する時の値段を「為替レート」と呼びます。

この為替レートを決定するための市場を「外国為替市場」と呼びます。

外国為替市場は1日あたりの取引高が全世界でおよそ400兆円の巨大な市場なのです。

 

そもそも何故通貨を交換するのでしょうか?

 

日本の自動車メーカーが自動車を海外に輸出するなど、実需をともなう取引があります。

日本企業が自動車をアメリカに輸出すれば、その代金は米ドルでもらいます。

日本企業なのでもらった米ドルは外国為替市場で売って円に交換するのです。
あるいは、個人投資家や大口で取引を行っている機関投資家(企業)、金融機関などが外国為替に投資して、資金を運用しているのです。
また、海外旅行をする際、私たちは手持ちの円をアメリカなら米ドル、ヨーロッパならユーロといったように現地の通貨に両替しますが、これも外国為替取引の一つなのです。

 

通貨を買いたいという人が多ければ、その通貨の為替レートは高くなり、逆に売りたい人が多ければ安くなります。

他の通貨に対して円の価値が上がった場合を「円高」、下がった場合を「円安」と呼びます。

例えば、 (1ドル=100円)が(1ドル=110円)になると、これまでは100円で1ドルと交換することができたのが、110円出さないと交換できません。

つまり、円の価値がドルに対して下がったため、「円安」となります。

反対に(1ドル=90円)になった場合は、これまでより10円安い金額で1ドルと交換できるので、円の価値がドルに対して上がったため、「円高」ということになるのです。

私たち日本人が海外旅行をする際には、円をドルに交換するので、円高の方が嬉しいのですが、輸出企業の場合はドルで受け取った売上を円に交換する必要があるため、円安の方が有利になります。

池辺雪子のFX基礎講座2 買いと売りの違い

買いと売りの違い1

FX取引には「買い」と「売り」の2種類があります。

私たちが口座に入金するのは日本円なので、「買い」と「売り」は日本円で外貨をどうするのかを基準にして考えると分かりやすいと思います。

 

例えば、ドル/円で取引をする場合は、手持ちの日本円を売って、米ドルを買うのが「買い」、反対に米ドルを売って日本円を買うのが「売り」ということになります。

 

ただし、外貨を売るといっても、手元にあるのは日本円なので、どうやって売ればいいのでしょう?

 

FX業者がシステム上で、外貨を無期限無利息で貸してくれるのです。

1万ドルを借りたら、それを外国為替市場で売って、日本円を買うと考えれば良いのです。1ドル=100円の場合は、100万円を買うことになります。
その後、米ドルを買い戻したくなった時に、手持ちの日本円を売って、1万ドルを買います。そこで借りていた1万ドルを返済するのです。

 

また、買いをもっていることを「ロング」、売りをもっていることを「ショート」と呼びます。
「ドル円ロング」は米ドルを買う、「ドル円ショート」は米ドルを売るということです。

 

FX取引では、「買い」または「売り」を行った後は、必ず決済することが前提となります。

例えば、ドル/円を買った場合は、ドル/円を売って決済しますし、ドル/円を売った場合は、ドル/円を買って決済します。

 

決済するまでの状態を「ポジション」と呼んでいます。買ってもっている場合は、ロングポジション、売ってもっている場合はショートポジションとなります。

ロングポジションは為替レートが上昇することを予想して、ポジション取りをするもので、逆にショートポジションは為替レートが下落することを予想してポジション取りをするものです。

 

通貨の値段が上がるということは、基準となる通貨の価値が上がることを意味しています。

逆に通貨の値段が下がるということは、その通貨の価値が下がることを意味しています。

 

池辺雪子のFX基礎講座3 期間によるトレード手法の分類

トレード分類1

FXはポジションを持ってから決済するまでの保有期間によって、トレード手法が分類されています

 

最も短い保有期間の取引をスキャルピングと呼びます。

これは「皮を剥ぐ」という意味の言葉ですが、数分から数時間の保有期間で数銭の利益が出たら決済するというものです。

これを繰り返すことで、小さな利益を積み重ねていくのが特徴です。

 

次に、ポジションを持ってから1日以内に決済するのがデイトレードです。

これはスキャルピングよりも少し保有期間が長いので、大体数10銭から1円程度の利益を取るのが一般的です。

 

そしてもう少し長く、数日から数週間程度保有して、決済するのがスイングトレードです。大体数円程度の利益を狙うことが可能です。

さらに長く、数週間から数ヶ月程度保有するのが、ポジショントレードと呼びます。

 

また、スワップポイント狙いの長期保有のポジションもありますね。

 

狙う値幅を考えてポジションの保有期間を決めても良いですし、

生活スタイルに合わせて保有期間を決めるのも良いでしょう。

 

池辺雪子のFX基礎講座4 ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

ファンタメンタルズ

為替レートを分析する方法は、大きく分けてファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。

 

ファンダメンタルズとは経済の『基礎的諸条件』を意味しています。

具体的には、経済成長率、貿易収支、インフレ率などの経済的要因や天候、政治的要因のことを指しています。このような要因を分析して、各国の経済状態を把握して、今後の為替レートの動向を分析することを『ファンダメンタルズ分析』と呼んでいます。

ファンダメンタルズ分析で重要な要因に、政策金利、国内総生産(GDP)、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)、要人発言、雇用統計などが挙げられます。

 

ファンダメンタルズ分析に対して、テクニカル分析とは為替レートの過去の値動きから今後の値動きを予測する方法です。

過去の為替レートの値動きはグラフや図を使用するのが特徴です。
この図はチャートと呼ばれており、一つ一つの値動きの点が線となって表示されています。

チャートの形から将来の値動きを分析して予測することが可能です。このことからテクニカル分析のことをチャート分析と呼ばれることもあります。

 

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のどちらを重視すれば良いかは、投資家によってさまざまです。

テクニカル分析を重視する投資家やファンダメンタルズ分析と組み合わせて判断する投資家もいるのです。

 

池辺雪子のFX基礎講座5 トレンドと支持線・抵抗線

トレンドライン

トレンドとは相場が上昇局面にあるのか、下降局面にあるのかという相場の流れのことです。

 

相場の流れが上昇していることを『上昇トレンド』、下降していることを、『下降トレンド』と呼びます。

上昇または下降の流れがなく、横ばい状態のことを、『保ち合い相場(レンジ相場)』と呼びます。

 

また、『天井』とは最高値から下落に転じるポイントのことであり、逆に最安値から上昇に転じるポイントを『』と呼びます。

 

チャートの安値と安値を探して、1本の直線を引くことができます。この線がトレンドラインで、右肩上がりであれば上昇トレンドを示す『サポートライン(支持線)』になります。

反対に、チャートの高値と高値を探して、1本の直線を引くことができます。この線が右肩下がりであれば下降トレンドを示す『レジスタンスライン(抵抗線)』になります。

 

トレンドライン以外にも、下値、上値の目安になる水準に水平に支持線(サポートライン)、抵抗線(レジスタンスライン)を引くという見方もあります

 

サポートラインやレジスタンスラインの内側では、このラインを超えないようにしようとする内向きの力が働いています

つまり、サポートライン(安値)に近づく程、買いの圧力が強く(買いが集まりやすく)なり、逆にレジスタンスライン(高値)に近づく程、売りの圧力が強く(売りが集まりやすく)なります

この状態が長く続けば続く程、それだけ強いトレンドということになります。

 

しかし、どんなトレンドでも必ずそのトレンドラインを突き抜けていく時が訪れます。

サポートライン付近で安値圏と思って買いを入れ、その後、サポートラインを下に突き抜けてしまった場合、今度はその付近まで上昇してきても、買い手にとっては、少ない損で逃げるための売り場となります。

いったんこの様な売りが大量に発生した場合、サポートラインは上値のレジスタンスラインに変わってしまいます

同様にレジスタンスラインのブレイクでは、その逆のことが起こります。

実践的な内容はこちら

池辺雪子のFX基礎講座6 フィボナッチリトレースメント

フィボナッチ

フィボナッチ級数は自然界の現象に数多く出現しており、相場でもテクニカル分析の1つとして取り入れられています。

 

フィボナッチ級数とは、13世紀にイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが1202年にウサギの出生率に関する数学的解法として発表したもので、連続する2つの和はその上位の数になるというものです。

1+1=2、1+2=3、2+3=5・・・と無限に続く数列です。

0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, …

 

相場では過去の動きに対し、ある一定の比率で押し(戻し)の動きを示すことは良く知られています。
その相場の押しや戻しの目標価格を推測する手法として、フィボナッチが使われます。

 

リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」を意味しており、フィボナッチリトレースメントとは波動の天井と底をフィボナッチ比率(23.60%、38.20%、50%、61.80%、76.40%)で分割したものです。

強いトレンドにおいては最小の押し(戻し)である38%前後、弱いトレンドの場合は62%前後まで押し(戻し)があると見ることができます

 

尚、日本の罫線でも目標価格を推測する手法として、半値押し(戻し)、1/3押し(戻し)、2/3押し(戻し)などがあり、フィボナッチとよく似ています。